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育児給付金政策で早産と低出生体重が増加、スウェーデン

2024年5月12日  JAMA Pediatrics

1974-1991年のスウェーデンの単胎出生176万2784件を対象に、1980年に導入されたスピードプレミアム政策(第1子出産後24カ月以内に第2子を出産した場合、第2子の育児休業中の給付金は第1子の際と同額支給。1986年に24カ月を30カ月に延長)と周産期の健康転帰との関連を横断研究で検討した。 その結果、政策導入後に早産のオッズが月0.3%増加し(オッズ比1.0029、95%CI 1.002-1.004)、1980-1985年の増加は26.4%に相当した。1986年の出産間隔延長後では早産のオッズは月0.5%低下し(同0.9951、0.994-0.996)、その後6年間の低下は11.1%に相当した。低出生体重も同様の傾向を示し、1980-1985年では月0.2%増加し(同1.0021、1.001-1.003)、1986年以降の6年では月0.3%低下したが(同0.9975、0.996-0.998)、正期産の低出生体重を考慮するとこの傾向は弱まった。早産での在胎不当過小のオッズは1980年以降低下したが(同0.9965、0.994-0.999)、1986年以降は低下しなかった(同1...